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駅裏にこんなものが

- 海神から船橋へ -

 次の京成中山は、法華教寺への参道が駅のすぐ前を通る。狭い路地の様な道には大きな山門がかかり、そこを透かして見ると京成電車も額縁の中だ。
 中山法華教寺へは中学だか高校の頃、一度学校から美術のスケッチでやって来た思い出がある。確か境内の大樹を題材にしたのだが、不思議とその絵の構図だけやけにしっかりと憶えており、一方実際の景色の方の記憶は何だかぼんやりとしている。公園内に小さな吊り橋があった様な気もするが、これはひょっとして別な場所と混同してるかも知れない。

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法華経寺参道と京成踏切


 次の東中山では、スカイライナーと特急待避で長い事停車。この駅、構内は広いが相変わらず駅周辺は静かだ。発車信号が青になりやっと静々と進行するが、少し坂を下ったらすぐ次の駅。
 ここ京成西船から次の海神にかけて、京成はちょっとした高台の上を走る。総武線の方が、より昔の海岸線に近い平地上を走るのと好対照だ。ここは昔からかぶりつきの名所(^^;)で、運転席横の窓から前方を覗いていると、ジェットコースターの様で面白い。

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ジェットコースター

 ガァーっと下って一気に登ると海神。ここも中山と同じ対向式ホームの簡素な駅だが、一時期、総武鉄道(現:東武野田線)の船橋とここの間を連絡する線が存在した事もあったらしい。少し付近を歩いてみたが、それらしいゆるい勾配の小道が確かに存在した。しかし残念ながら当時の地図等資料を入手していないので、これだという確証は得られなかった。

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街道沿いの古い商店

 さて海神駅のあるのは高台の先端だが、そこから総武線の方へとダラダラ坂を歩いて下る。するとすぐに行き着くのが国道14号線、千葉街道だ。そこを左折して、さらに途中から斜め左に分岐し、船橋の本町通りへと至る道へ入る。
 この沿道には写真の様な旧家も残っており、旧街道の面影を残している。(しかし看板の「タケダのプラッシー」は懐かしいナ ^^;)。

 街道からそれて路地へと入って行くと、やがてカーブを曲がって来た京成の線路と再び出会った。ここの陸橋は開通当時からのものの様で、煉瓦積みの古風な橋台が支えていた。
 ここまでで結構歩き、海神と船橋の中間あたりまで来てしまったので、このまま徒歩で市街へと突入する事にした。

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歴史を感じさせる橋台

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