東立川駅 って知ってます? 1999/10
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立川駅から曲がって来ると...

の昔、南武線は立川と西国立の間に、東立川という駅があったそうですね。開設が 1929年という事で、南武線といってもまだ南武鉄道の時代ですが、立川まで全通した時に出来た駅の様です。

 場所は、南武線が中央線から分かれてカーブをしかかったあたり、日本自動車学校へ行く踏切のすぐ先のあたりです。何故こんな場所に駅が出来たかというと、どうもこの自動車学校の敷地に(軍需関係の?)工場があったためらしいのです。

 その後この駅は 15年ほど営業を行いますが、戦時中の 1944年に廃止されます。理由はおそらく、戦局が逼迫した事による統廃合でしょう。

 ちなみに資料によると、所在地は当時の住所で 北多摩郡立川町字下古新田、川崎からのキロ程で 34.8 であったとの事です。(立川は 35.5)

は、現在このあたりはどんな風になっているのでしょうか。立川駅から延々歩いて立川通りを渡り、クレストホテルの先から斜め左に分かれる路地に入ります。しばらく住宅地の中を行くと、カーブして来た南武線の線路を渡る踏切に出ますが、この踏切から左を見るとカーブのすぐ先が中央線 (Photo-1)、右を見るともう少し続くカーブの脇には怪しげな草むらが (Photo-2)。。。どうも、この場所にホームがあった様に見えますね。


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ここら辺が、東立川駅。

ころで、東立川というと実はもう一つ「幻」の駅がありまして、中央線の立川〜国立間に新たに作られるという話しが最近まであった様です。例の、獣医資材廠線の線路跡が北へ分かれる付近ですが、大きな団地が出来てますんでその関係もあって検討されたのでしょうか。

 結局これは幻に終わってしまった様で、現在、駅の予定地だった場所にはテニススクールが建っています。もしどちらかの「東立川」駅が存在すれば、青梅線の「西立川」と、多摩都市モノレールの「立川北」「立川南」で東西南北揃う事になったんですが。(^^;)


情報提供:
 (旧)南武線 Web でお馴染みの 河野さん 岩間さん 相原さん


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