[ 1.亀戸〜塩浜 | 2.塩浜〜豊洲 | 3.豊洲〜晴海 | 4.晴海にて | 専用線Topへ ]

 晴海にて 
ButtonPop Up Map
Photo

16.
 見慣れた風景の場所に出てきたなと思ったら、そこはホテル浦島の前、晴海通りとの大きな交差点だ。交差点とはいえ、殆どの車は豊洲方面か有楽町方面へ曲がってしまうので、残された二方向は都会の喧噪からは隔離されている。
 その静まり返った方向の一つを突き当たりまで進むと、ここ国際貿易センターの正面ゲートだ。 ...いや、だった。
 ある程度以上の年代の方なら、ここへ何度となく足を運んだ思い出があるだろう。ひと昔前までは、東京でショーと言えば晴海、晴海と言えばショーだった。


Photo

17.
 ここへは、東京駅からバス、浜松町からボート、そして豊洲からバスなど色々なアクセス手段があったが、私は日比谷線の築地で降りて、本願寺や築地の街並み、市場へ出入りする人たちの賑わいを眺めつつ歩き、やがて勝鬨橋を渡って晴海入りするのが好きだった。
 車の来ない長い横断歩道を渡って入口の前へ行ってみると、かつてのゲートの脇には、1996年に閉場された時に建てられた記念碑があり、37年間に及ぶ業績を讃えていた。


Photo

18.
 ここは現在、北側に清掃工場が出来ようとしており、南側はモーターショップが営業している。
 その間の通路は工事のため閉鎖されてはいるが、かつてカタログの一杯入った袋を抱えて、ビジネスマンが各展示館の間を行ったり来たりしたメインストリートだ。


Photo

19.
 南側はモーターショップだが、旧二号館跡は二階建ての駐車場になっている。
 いつものくせでつい(^^;)地面に目を走らすと、そこにはクッキリと、かのドームの痕跡が、怪しいカーブを描いて残っていたのだった。


Photo

20.
 駐車場を出ると、いつも帰りのバスを待つ人々が長蛇の列を作っていたバス停が。名称はそのまま「晴海会場前」だ。ふとそばを見ると街路地図にはまだ、線路がはっきりと残っていた。
 一時期は展示場のすぐ裏手まで線路が延びており、鉄道関連の催し物の時に搬入経路としても活用されたらしい。

 あちこちさまよって来たが、埠頭を巡る小さな旅もここまでで終わり。さて今日はこれから新木場の方まで走って、夢の島公園あたりでお昼を食べる事にしよう。

この記事の作成にあたっては、とりりさんのページ を参考にさせて頂きました。

Photo
専用線Topへ

ButtonBack to Rail Page