幻の駅... 東浅川


 イチョウ並木の甲州街道をトロトロと走り、御陵前入口の交差点までやって来た。街はクリスマスの準備に入っており、あちこちでクリスマスソングが流れている。私もどこから拾って来たのか、気が付いたらいつの間にか I wish your Merry ... とつぶやきながら自転車を漕いでいた。



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 交差点から中央線の線路に向かって少し行くと、道は行き止まりになり目の前に門が。その向こうは広場になっており、ロータリーがある。ここにかつて、皇室専用の東浅川駅があった(その西の浅川駅が現在の高尾駅)。



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 跨線橋から下を覗くと、線路一本分にあたる跡地が観測出来る。原宿の様に、本線から分岐してホームに入っていた様だ。左手の現在空き地になっている場所にあった駅舎は、駅廃止後も綾南会館として使われていたが、現在は無い(確か不審火により焼失)。



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 最後に甲州街道で一枚。イチョウの落ち葉もほぼ落ちきって、空の見通しが良くなっている。この通りをかつて武蔵中央電鉄が行き来していたわけだが、その当時の架線柱がどこかに残っているという噂もある。



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