Aug, 2011

東急電鉄

前回に続き、またまた東急が初っ端となったが、たまたまである。 いゃ、そうでもないか。 もうすぐ消えそうな名物踏切があると聞いて、早めに行っておいた方が良いとの判断もあり出かけて来たのだった。

井の頭線を終点の渋谷で降り、JRのホーム下を潜ってまずは東横線の渋谷駅からスタート。 この駅も、東京メトロ副都心線との相互乗入開始と共に地下駅へ移動し、廃止される運命にある。 私を乗せた各停は広いホームを静々と発車し、ビルの谷間をしばらく走る。 やがてカーブして山手線をオーバークロスすると、踏切を一つ通過してすぐに代官山駅のホームに滑り込んだ。 駅を降りて先ほどの踏切を目指し、住宅地の中を歩いて戻る。 付近のビル工事現場には救急車が横付けされており、まだ朝だがこの暑さだから作業員に熱中症患者でも出たのかも知れない。

切り通しの坂道を降りて行くと目の前の風景が開け、工事現場の中に踏切が横たわっていた。 これが渋谷1号踏切で、ビル街を外れているとは言え、渋谷から数分の街中に踏切があるというのは驚きだ。 ロケ地としても使われたという踏切だが、この区間は地下線化されるので近々無くなる運命、既に渋谷2号踏切は閉鎖されている。 工事は真っ盛りの状況のようで、観察を終えて駅への帰り道、出勤して来た現場作業員に踏切への行き方を尋ねられた。 持参した地図を見せて説明したら何だか怪訝そうな顔をしていたが、そりゃそうだろう、だって地図にはその踏切がピンポイントでマーキングされていたのだから。

東急東横線 渋谷駅

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頭端式のこのホームも、もうすぐ見納めか

渋谷1号踏切

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切り通しを抜ける坂の途中に踏切が


渋谷1号踏切

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踏切から代官山駅方向の工事状況


より大きな地図で 都心の踏切 を表示

さて踏切No.2へと向かうが、さすがの東横線、ここからしばらくは踏切が無い。 中目黒、祐天寺、学芸大学、都立大学駅を通り越し、次の自由が丘で下車する。 目指す踏切は都立大学~自由が丘駅間にあるので、一駅戻る形で探索を始める。 ところが、地図を見なかったために方向を誤り、大井町線に沿って大分進んでしまった。 失敗、失敗、見えているのが東横線と勘違いしたのだ。 一旦振り出しに戻り、改めて進み直す。 都立大学側の最初の踏切は車通行不可なので、カウントは2つ目から続行。 このあたりまで来ると周囲は閑静な住宅街で、都会という雰囲気はあまり無い。 夏休みとあって、沿線には撮り鉄中学生の姿もチラホラ見かけた。

都立大学2号踏切

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都立大学1号は人道踏切なので、次のここから

都立大学3号踏切

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二人組の中学生が電車を狙っていた

都立大学4号踏切

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渋谷から10分程度とは思えない住宅街

都立大学4号踏切付近

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すぐ近くに、目黒区の設置した東横線の歴史説明が


都立大学2号、3号、4号と辿り、そして記念すべき(!?)ターミナル側から5個目の踏切は「都立大学5号踏切」。 周囲は自由が丘の商店街で、風景は街中だ。 人や車の通りも多く、なかなか繁華な場所にある。 しかしそれ以上に多いのはここを通過して行く電車で、上下線の各停、急行が次々にやって来て、遮断機の上がっている時間は非常に少ないのだった。


より大きな地図で 都心の踏切 を表示

都立大学5号踏切

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東急東横線の踏切銘板はこんな感じ


都立大学5号踏切

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5本の道が集まる繁華街の踏切

自由が丘駅付近

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朝の自由が丘駅南口ストリート


という事で、東横線の踏切カウント5は大井町線と交差する自由が丘駅手前までとなった。 起点渋谷からの距離は6.7km程か。 都立大学~自由が丘駅間で高架線から地表に降りてしまう為だが、ここを地下線化して踏切を解消する構想はあるようだ。 いつ頃なのか目途は分からないが、実現すれば踏切カウント距離は多摩川を越えてかなり先まで伸びるだろう。

東急東横線の踏切カウント5 「都立大学5号踏切」渋谷から約6.7km(駅数5)