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車道に戻り、段丘を一気に下って立場川の川筋へと降下する。 立場岳を源頭部とするこの河川は、八ヶ岳の山麓を深くえぐって流れ落ちる暴れ川だ。 両岸の台地とは大きな段差があり、勢いその間を渡ってゆく道路や鉄道には高い橋脚構造が必然となる。 しかし降り立ってみると谷間そのものは至って静かな里山風景、川のこちら側には水田が広がり、水鏡に夏色の空をやさしく映し出している。

田んぼの彼方には立場川橋梁が横一文字に谷を渡って行くのが望まれるが、遠くから見る分には自然に同化した色合いも相まってあまり高さを感じさせない。 近づいて行くと、富士見側の線路は川岸のギリギリまで築堤で高さを稼いでおり、それに影響されて下の農道はオメガカーブを描いてこれを避けている。 そのカーブのあたりに自転車を停めて鉄橋を見上げると、さすがに迫力の光景で何故だかお尻がムズムズする。

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