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遠山のレンゲ畑
レンゲ畑柚子こしょう (1999/05)
 刺激物大好きな私だが、お恥ずかしい話、この年(^^;)になるまで「柚子こしょう」というものの存在を知らなかった。それを知ったのはある雑誌の誌面なのだが、本場九州のそれを解説した記事を掲載していた。

 これを読んでいたく興味を持ってしまった私は、いつか試してみようと、あちこち買い物に行くたびに注意して見ていたが、どこの店にもない。関東方面では、あまり一般的に用いられていないようだった。
 それがある時ひょんな事から、カミさんが買い物に行く生協に置いてある事を知り、すぐに購入。そこからこの「柚子こしょう」をテーマとした旅の構想(というほど大げさなものではないが)が始まったというわけだ。

 ここでちょっと「柚子こしょう」とはどんな物か、ウンチクを傾けてみよう。(ご存じの方は読み飛ばして下さい。)

について
 ではこれをどうやって味わうかというと、もちろん薬味としてである。私が買った瓶詰めには、鍋物・水炊き・刺身・そうめん・うどん... と並んでいる。この中で初めての経験をするとしたら、私としてはもちろん「そうめん」で、だろう。という事で、そうめんの似合い出す季節を待ち、5月のゴールデンウィークにお出かけと相成ったのである。


 さてどこで柚子こしょう体験をしようかと思い、至ったのが毎年訪れている遠山である。ここはもう私にとっての聖地に近い。八高線沿いを北上し、明覚駅から嵐山渓谷方面へ。途中のコンビニで食材とカップ氷を仕入れて遠山入り。
 この季節の遠山郷は初めてだが、毎回色々な花々が目を楽しませてくれる里だ。今回は、田圃一面のレンゲがお出迎え。お昼に適当な場所を探して川の方へ行くと、「芭蕉の句碑」という立て札が土手の上で手招きをしている。おぉ、ここに決めたっと!

 早速調理にかかる。といっても素麺なんで、茹でて水に通して氷をぶっかける... それだけであっさり完成。缶を開けて一人でカンパーイ!! つゆに柚子こしょうを入れ、素麺と共に恐る恐る口へ運ぶ。ピリッと唇がしびれ、次の瞬間くちの中がカーッと来た。スルスル... フーっと息をつくと、口と鼻を通して柚子のいい香りがツーンと広がって来る。う〜ん、これは病みつきになりそうだ。

 直接指にとって、ちょっとなめてみる。うぁー、塩からい! それに、思わずむせてしまうほどにホットだ。かなり塩分を多く含んでいるので、大量に摂取するのは体に良くなさそうだが、実は材料の柚子は、柑橘類の中でもビタミンCの含有量がズバ抜けて高いのだそうだ。
 加えて唐辛子はカプサイシンを含み、食欲増進効果と体内脂肪を分解する作用もあるという。これは結構ヘルシーなスパイスのようだ。

 飲んで食べて昼寝して... しばらくこの遠山郷で幸せな時を過ごし、この日は帰途についたのであった。久々のちょっと長距離だったので帰りは結構ヘロヘロになり、青梅への最後の登り坂では小学生の自転車に抜かれてくやしい思いをした。でもまぁ快い疲労の一日ではあった。

 しかしこれ書いてる今も、瓶を出しては一人チョビっと味わったりしてる私なのだ... はは。




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