輪行袋
初めて輪行したのはもうかれこれだいぶ昔の話になるが、会社に入って最初に買ったニシキのスポルティフで、夏休みに八ヶ岳から蓼科方面へ一人、ツーリングに行った時だったと思う。
その際に買ったのが左のオーストリッチ輪行袋で、厚手のナイロンで出来たしっかりとした物だが、当時まだ現在の様な三袋分離タイプはなく、パッキングには結構な手間と時間を要した。
おまけに所有していた自転車がそもそも輪行仕様ではなかったのでさらに手数は増し、とても駅前で分解している余裕がなかった為、わざわざ当時住んでいた会社の寮で事前に分解して袋詰めしておき、駅まで徒歩15分を汗だくで担いで行ったのを思い出す。
その後購入したのが右の軽量タイプ。ポリエステル製でコンパクト且つ軽量、おまけに前後輪を外してポイポイと3つの袋に投げ込んで行けば良いから、これで輪行が飛躍的に簡単になった。
こちらもオーストリッチ製で本来はロード用との事だが、マッドガードを外してしまった私のパスハンには丁度いいサイズで、なかなかに具合が良い。これにより、それまでに比べて輪行が苦にならなくなり、あちこち鉄道で移動する機会はかなり増えたと思う。
何せ分解だけならばものの 5分もしないうちにとりあえずは袋にしまえるので、走った後で電車の発車時刻が迫っている時とかに、余裕で支度を終えて仲間を手伝うなんて事も可能になったのである。それまでとかく遅れがちで他の人の足引っ張ってたくらいの私だったから、これに切り替えた最初の頃は驚異の目で見られる場合も多かった。
ところで輪行袋って自転車を入れるだけのもの?いや違う、これは実に魔法の袋とも言える可能性を秘めているアイテムなのだ。自転車と一緒に工具類をポケットに入れておいても良いし、帰りに駅でお土産を買い過ぎた場合なども一緒に入れられる(もっともこれは後で電車を降りてから困る事になるが)し、去年の北海道行の際には事前に宅配便で自転車を送るとき、密かに嵩張る着替えの類も忍ばせてしまった(運んでくれた大和便のお兄さん、ゴメン ^^;)。
お昼時は敷物がわりにも使える、テントの中では枕と化し、またちょっと油くさいのを我慢すれば、緊急時のツェルト代わりに潜り込んでビバークする事だって出来てしまうという利便性も兼ね備えている優れものなのだ。Viva!輪行袋。