サイクルバッグ
 サイクルバッグという物に対しては、一種独特のあこがれの様な気持ちをずっと抱き続けていた。それはどちらかというとバッグそのものに対する執着(ブランドもののバッグとかあったら面白いだろうが)でなく、サイクルバッグを付けた自転車に乗るという行為に対してだ。
RADAC

 私がジュニア時代の頃欲しかったのは、真四角の大きなフロントバッグ。上にビニールのマップケースポケットが付いていて、ここに地図を収めてベロンとした蓋を閉めるようなタイプ。これを手に入れるのが夢だった。そういった思いもあり、社会人になって最初に買ったシルクのスポルティフにも、はじめのうち大きな帆布製のフロントバッグを付けていた。
 それがだんだん走っているうちに日帰りくらいのツーリング程度では返って邪魔な感じがして来て、もう少しハンドルまわりをスッキリさせたいと思うようになった。

 そんなわけもあり、その次以降に買ったのはもう一回り小さなフロントバッグで、写真はさらにその後の三代目の物。これはレイダックブランドの黒いシックなバッグだが、その後荷物についてはリュックに移行してしまったため、ほとんど使われずに現在まで生き長らえている貴重品だ。
 しかし自転車のバッグって、たいていショルダーベルトが装着出来る様になっていて、これもそういう機構なのだが、実際のところ殆どそういう使い方をした事がないのは私だけだろうか。理由は簡単、ベルトを携行していないからで、それは押入れの奥深くしまい込まれてしまっているのだから仕方ないのである。
 他にもバッグというと、一時期トラディショナルなサドルバッグに凝っていた時期があって、オーストリッチのなんかも幾つか買っては使い潰していた(さすがにパニアのフルバッグにまでは手を出さなかったけども)。そうそうサドルバッグで思い出したが、ツーリングの帰り道、一緒に走っていた友人が突然、意に反したように急停止。何かと思ったらサドルバッグに括り付けていた輪行袋が落ちて、タイヤとフレームの間に挟まり、後輪をロックしてしまったのだった。