年末恒例 オバンド峠 1997/12 
 去年行ってすっかりお気に入りの場所になってしまったオバンド峠。今年は社内の ML仲間を誘ったところ、合計6名もの希望者が出て来た。残念ながら病気等で最終的に4名になったが、にぎやかな道中は充分期待出来るもののはずだ。

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 会社の駐車場へ朝7:30に集合。鈴本氏は残念ながら風邪のため、所有する鍋だけ持って来てもらう事となった。Kintaro氏、おくぽち氏、そしてシェフ土田氏、と私、車2台に分乗していざ秩父へ。
 途中、小鹿野でなべの材料買い出しを行なうが、まだコンビニしか開いておらず、しばらく小鹿神社の境内で時間をつぶす。10時をまわったところで街中へ入って行くが、結構大きなスーパーがあって、どうも朝早くから開いていた様だ。
 志賀坂直下の坂本に車をデポし、ゆっくりと登り出す。今日は距離的には大した事ないので、のんびりと行こう。程なく風のビュービュー吹きぬける志賀坂トンネルを抜け、間物の集落へ向かって下り出す。


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 ここからいよいよ山道へと入る。とは言え、地元のカブのおっちゃんも走破してしまうという道なので、一応担ぎはなくともなんとかなるレベル。斜面を覆いつくした落ち葉の感触を楽しみながら、ガサゴソと登って行く。
 沢筋から尾根筋へと出て、あたりも明るくなって来た頃、上の方から MTB が一台降りて来た。Kondo さん だ。今日は横浜から出て来るかも... とは聞いていたが、こんな場所で会う事になろうとは。
 5名になってさらに登って行くと、あれぇ!? どこかで見覚えのある顔が。とれとれ隊の藤井さんとお連れの方が、峠でお昼を食べていた。こんなマイナーな峠に、これだけの自転車乗りが集まっている...。何という偶然。


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 オバンド峠のとれとれ隊とお別れした後、ゆるく下って行くとすぐ明家に着く。さぁ、ハラ減ったからお昼にしよぅ。背負って来た大鍋を降ろし、シェフの号令の元、特製キムチ鍋の調理開始。
 シェフ土田氏は長い事マレー在住だったので、辛い料理に関しては右に出る者がいない。冬の陽射しを浴びた廃屋の明るい庭先に、美味しいにおいが漂い始める。Kondo さん のリュックからは、何と徳利とお猪口のセットが出て来た。(^^;)
 鍋で満腹になった後は、日向ぼっこをしながらしばしまどろむ。あぁ、このゆったりとした時間がたまらない...。日もだいぶ傾いて来た頃、やっと我々は腰を上げた。


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 オバンド峠まで登りかえし、午後の日を背中に浴びながら下って行く仲間の後ろ姿にシャッターを切る。みんなが下って行ってしまうと、周囲は通り過ぎる風の音だけとなる。
 すっかり冷えこんで来た峠を後にし、軽くなったリュックと重くなったお腹と共に、私もみんなを追って山道を下って行った。



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