途中、海岸の公園にあるトイレに寄ると、用を足す目の前の窓の外が全部水平線で少しばかり感動した。 三浦海岸の信号で内陸へ向かう国道を分けて海岸沿いの県道を選ぶと、途端に静かな道行きが回復する。 コンビニがあったのでお昼を調達して外へ出ると、当たり前だが駐車場の目の前が一面の海！この光景で再び感動。 何か開放感からか、感動線の閾値が冷静な時よりも低くなっているような気がする。

金田湾を隔て、彼方には房総半島の山々が低く長く見える。 左に視線を向けると、走って来た沿道が弓なりに遠くまで続いている。 陸地と海の境、突端の岬を周った所が今日のスタート地点久里浜で、その奥手には浦賀水道を隔てて先年行った房総の富津岬が伸びている筈だ。 そんな事を思いながら走り出すと、オールドファッションなオートバイが1台、私を追い抜いていった。 む？フルヘルの後姿から明るい色の髪がなびいているぞ。