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談合坂上りSAを出て再び走り出す。その先にある下りSA脇で高速道路下を潜ると、反転して谷へ下って行く県道を分け、ここからが野田尻宿のメインストリートとなる。

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野田尻宿もかつて大火の被害にあっているらしいが、犬目よりも古い家が多いように見受けられる。油断していたら宿の外れにいきなり激坂の登り返しがあり、予想外の大汗をかかされた。

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再び中央道を渡ると大椚地区。ここにある吾妻神社境内には、たいそう立派な大杉が立っている。その足元の木陰で旅人達も休んでいったのだろうか。

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大椚の一里塚跡記念碑。実際に塚があったと推定される場所はここではなく、若干東寄りの道がカーブしているあたりだそうだ。

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談合坂から上野原インターへ向けて長い坂道を下って行く中央道上り線。このあたりは渋滞の名所でもある。脇を行く旧街道は車の通行もなく実に長閑なものだ。

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切り通しを抜け急坂を一くねりして下り着くと鶴川宿となる。桂川の支流である鶴川河岸に沿った宿場で、昔は鶴川の渡しがあったという。

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川を渡ると最後のアルバイト、上野原市街地の河岸段丘へ向けジグザグ道の登りが待っていた。上空を貫く高速道が恨めしい、でも渋滞してるから許す。橋脚下には現代の甲州街道(R20)も見えている。

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上野原の街中を抜け桂川へと下る途中にある上野原駅、ここで本日のショートツーリングは終了。狭い駅前広場にはタクシーが順番待ち、バスも入って来るが折り返しが大変そうだ。

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車で中央道に乗ったら、談合坂のサービスエリアで休憩する人もきっと多い事でしょう。上り線SAなら駐車場から見上げる山の斜面に貼り付いている集落が犬目宿、下り線SAだと道路向こうの土手下なので見えませんが、すぐ北側には野田尻宿が隣接しています。自動車がビュンビュン高速で走っているこの道路、談合坂から鶴川あたりの間はかつての旧甲州街道の跡なのだということを、たまに思い出してみて下さい。

[ 終わり ]